実は両刃の剣？色恋営業のメリット２つ・デメリット４つと危険回避の方法

「色恋営業って稼げるってホント？」
「でも危険もあるって聞いたけどどうなの？」

ナイトワークの定番といわれる色恋営業が気になっていませんか？

色恋営業はナイトワークで働く人なら誰でも関わることになる営業方法の1つです。

色恋営業には魅力的な面もありますが、トラブルに発展しかねないリスキーな面もあるので実際に色恋営業をするとなると細心の注意が必要です。

そこでここでは色恋営業の説明や方法と合わせて、メリットとデメリット、トラブルを避けるコツを徹底解説します。

この記事を読んで、安全かつ楽しく色恋営業をかけ、しっかり稼げる人気キャストを目指してくださいね。

１．色恋営業とは

色恋営業とは、お客様と恋人であるかのように振る舞って恋愛感情を利用して営業する方法です。

恋人にするような言動をすることで気があるように錯覚させ、「恋人に会いたい」「かっこよいところを見せたい」と思う男心を利用して来店や同伴、指名や延長、高級なお酒のオーダーなどにつなげます。

キャストと恋愛関係にあると思い込んでいるお客様は、キャスト側から頼まなくてもキャストを応援するために様々な努力をしてくれます。

そのため、色恋営業を取り入れているキャストは少なくありませんし、お客様に積極的に色恋営業をかけるよう指示するお店もあります。

２．色恋営業を成功させる方法

色恋営業を成功させる方法は、ただ1つ、お客様を特別扱いをすることです。

キャストにとってオーソドックスな営業方法である色恋営業のやり方はとても簡単です。

「〇〇さんだけ」と特別感や好意を端々に感じさせるだけでなく、さりげなくボディタッチをしたり、お客様の体調や様子の些細な変化に気づいて声掛けをするなど、気があるように振る舞うだけです。

また、「他の人には話せないんだけど…」と悩みや秘密をこっそり打ち明けるのも効果的です。

自分だけにみせるキャストからの特別扱いにお客様は次第に優越感を感じるようになり、それを続けることで「気があるのかも」「恋人になってくれるかも」と思い込んで本気になっていきます。

もともとお店にキャストとの疑似恋愛を楽しみにしてきているお客様も多いので、特別扱いをされると意外と簡単にその気になりますよ。

あとは恋人のふりをしてお客様を楽しませながら、できるだけ長く営業効果が続くように接客しましょう。

３．色恋営業のメリットとデメリット

色恋営業の2つのメリットと3つのデメリットについて解説します。

色恋営業は、キャストにとってありがたいメリットもありますが、それ以上に危険なデメリットもある両刃の剣です。

気軽に色恋営業をかけているキャストも多いですが、自分の身を守るためにデメリットもしっかり把握しておくようにしましょう。

（１）色恋営業の２つのメリット

色恋営業のメリットは2つあります。

1. 短期間で成果を出しやすい
2. ノルマのストレスから一時的に解放される

この2つの色恋営業のメリットを見ると、この営業方法を多くのキャストが取り入れたくなる理由も一目瞭然です。

次に1つずつ解説していきます。

＃１：短期間で成果を出しやすい

色恋営業の1つ目のメリットは、短期間で成果を出しやすいことです。

色恋営業はお客様の恋愛感情を利用してお客様側のモチベーションを高い状態にもっていく手法です。

その結果、キャストのために毎日のようにお店に来てくれたり、見栄を張って高いお酒を注文したり、売上・成績アップに積極的に貢献してくれるようになります。

色恋営業は即効性があるので、短期間で成果を出したいキャストが取り入れる営業方法といえます。

＃２：ノルマのストレスから一時的に解放してくれる

色恋営業の2つ目のメリットは、ノルマのストレスから一時的に解放してくれることです。

色恋営業が効果的に効いている間はお客様はキャストに夢中です。

そのため、同伴や指名などにも積極的に協力してくれますし、売上アップも容易に可能です。

その結果、気が付けばその月のノルマを楽々クリアし、キャストを悩ませるノルマの問題も簡単に解決できることも多いです。

なかには、お客様の推しが強すぎてお店の売上ナンバーワンになっていたなどのケースも。

（２）色恋営業の４つのデメリット

魅力的なメリットの多い色恋営業ですが、看過できないデメリットも4つ存在します。

1. 感情がもつれてトラブルに発展しやすい
2. ストレスを溜めやすい
3. 短期間しかもたせられない
4. 接客技術が上がらない

色恋営業は成果を出しやすい反面、その反動としてデメリットも深刻になりやすい傾向があります。

次に1つずつ解説していきますね。

＃１：感情がもつれてトラブルに発展しやすい

色恋営業の1つ目のデメリットは、感情がもつれてトラブルに発展しやすいことです。

本気でキャストと恋愛をしていると思い込んでいるお客様は、キャストへの思い入れが深ければ深いほど感情がこじれると厄介になりやすいです。

例えば、他のお客様に嫉妬したり、思い通りにならないと不満を感じて文句を言う・暴れるなど痛客化し、キャストが手を焼く事態に発展しかねません。

また、キャストへつぎ込んでいる金額が多くなると、それに見合う対価を求めるようになることも多いです。

そしてそれを断ると可愛さ余って憎さ百倍となり、ストーカー化するなど暴走するおそれもあります。

うまく行っている間はおいしい思いができるけれど、いったん感情がこじれると面倒なことになりやすいのが色恋営業の最大のデメリットです。

＃２：ストレスを溜めやすい

色恋営業の2つ目のデメリットは、ストレスを溜めやすいことです。

好きでもない相手に対し気があるように振る舞わなければならないのは、想像以上にストレスとなります。

「売上のため」「ノルマ達成のため」と思っていても、自分の感情のコントロールや割り切りがうまくできないと自分のほうが病んでしまうことも少なくありません。

また、色恋営業をすればするほど恋愛感情を抱いているお客様の要求は、恋人の親密さを求めてくるなど難易度を増してくるのでストレスも倍増。

うまくあしらえるテクがあればよいのですが、そうでないと追い詰められて、断り切れず枕営業になってしまうこともあります。

色恋営業に向き・不向きがあるといわれるのはこのためです。

＃３：短期間しか持たせられない

色恋営業の3つ目のデメリットは、色恋営業は短期間しか持たせられないことです。

一般的に、色恋営業の賞味期限は3か月程度と言われています。

お客様が「これ以上、口説けない」と感じると二度とお店に来なくなってしまったり、キャストをひっかけるのが目的だったお客様は目標達成を達成すると飽きてしまうことも多いからです。

また、ナイトワークの営業方法の中でも最も寿命が短い色恋営業をメインにすると、次々にターゲットとなるお客様を探さなければならない大変さもあります。

最初のうちは盛り上がっても、色恋で引っ張り続けるのは割と早いうちに限界が来てしまうのも色恋営業の大きなデメリットです。

＃４：接客技術が上がらない

色恋営業の4つ目のデメリットは、自分の接客技術が上がらないことです。

気のあるふりをしてお客様をつなぎとめる色恋営業は、営業方法としては実はそれほど難しいことではありません。

なぜなら、最初から恋愛願望がある相手のお客様には、アプローチが利きやすいからです。

しかし、難易度が低いわりには即効性の高い色恋営業に味を占めてしまうと、色恋を省いた接客技術を当然磨くことはできません。

その結果、太客が付きづらくなり、短期間しか持たない色恋営業でやりくりするしかならなくなります。

つまり、色恋営業ばかりに頼るキャストは結果的に自分の首を絞めることになってしまうのです。

太客についてはこちらの記事をご覧ください。

４．色恋営業でトラブルを避ける３つのコツ

深刻なデメリットを持つ色恋営業でトラブルを避けるために役立つ3つのポイントを解説します。

1. 営業をかける相手を選ぶ
2. 無理なことは早めにはっきり断る
3. 引き際を見極め、見切りをつける

色恋営業は、色恋で最初にお客様を引っ張りつつ関係性を少しずつ変えていき、友達や同志のような付かず離れずの関係に持っていくのが理想とされます。

実際にそうしてお客様をずっとキープしている凄腕のキャストも実際にいますが、色恋営業から友営へのシフトチェンジは簡単にできるものではなく、終わり際にトラブルになるケースも多いです。

しかし、この3つを押さえておけばお客様の暴走や痛客化を防ぐことができます。

しっかり覚えて、安全な色恋営業で稼ぎましょう。

（１）営業をかける相手を選ぶ

1つ目の色恋営業でトラブルを避ける方法は、営業をかける相手を選ぶことです。

色恋営業をかけてよい相手かどうかは、お客様の元カノへの言動を探ってみればわかります。

「あのクソ女」「ひどい目に遭った」など過去の女性への憎しみを抱えているお客様や、恋愛経験の少ないお客様は危険度が高いです。

トラウマ持ち・粘着質・恋愛の場数を踏んでいないタイプは恋愛に入り込みやすく、ふとしたきっかけで逆上して暴走したり、終わるとストーカー化する傾向があります。

特に恋愛で思い通りにならない時やキャストの営業だとわかった時に問題を起こしやすいので、こういったタイプは最初から避けましょう。

（２）無理なものは早めにはっきり断る

2つ目の色恋営業でトラブルを避ける方法は、無理なものは早めにはっきり断ることです。

キャストを恋人だと思い込んでいるお客様のキャストへの要求は、時間が経つにつれてエスカレートしがちです。

自分にとって「これ以上無理」のラインをあいまいにしておくとお客様も「これはOKなんだな」とどんどん立ち入ってくるので、嫌なことや無理なことはできるだけ早い時期にはっきり言うようにしましょう。

最初の頃なら、せっかくのチャンスを逃したくないお客様は「嫌がることをしてキャストに嫌われたくない」とそれ以上に強引に距離を縮めてくることはまずありません。

色恋営業で遠慮をしているとその分自分を追い詰めてしまうことになるので、お客様と適度な距離感を保てるように早期に意思をはっきり伝えましょう。

（３）引き際を見極め、見切りをつける

3つ目の色恋営業でトラブルを避ける方法は、引き際を見極め、見切りをつけることです。

色恋営業は時間が経つにつれ、最初に線引きしたラインを保持することが難しくなります。

なぜなら、お客様が「恋人だからいいでしょ」と体の関係を求めてきたり、無理な要求をしてくるなど投資した分をキャストから回収しようとしはじめるからです。

貢献してくれるお客様を手放すのは惜しいですが、「もう無理！」となったらそこが引き際。

普通の恋愛と同じように、疑似恋愛（色恋営業）もお客様を刺激しないよう気をつけながら少しずつフェードアウトしていきましょう。

まとめ

色恋営業は、ナイトワークで働くキャストの多くが取り入れている営業方法です。

お客様の感情を強く刺激する方法なので短期間で成果が上がりやすいですが、やり方や引き際を間違えると深刻なトラブルに発展しかねないリスクをはらんでいる危険な方法でもあります。

また、自分自身にとっても、色恋営業ばかりに頼っていると接客技術の向上などキャストとしての成長を妨げたり、太客が付かないなどキャストの寿命を縮めてしまうこともあります。

とはいえ、色恋営業は成功すれば短期で成果を出せる有効な営業方法であることは間違いありません。

自分の接客技術を磨きながら、色恋営業も上手に取り入れて人気キャストを目指してくださいね。

なお、枕営業については以下の記事で紹介していますので併せてご覧ください。