ホストクラブの常識「掛け」とは?3つのメリット、デメリットと注意点
「掛けという言葉を聞いたけれど一体なに?」
「掛けってホストにとってどういうもの?」
このように、ホストクラブでよく耳にする「掛け」というシステムに疑問をお持ちではありませんか?
ホストクラブの女性版であるキャバクラではほとんど使われていないのに、ホストクラブでは当たり前のように行われている「掛け」。
実は、この「掛け」にはホストの収入アップやホストとしてのプライドというメリットがある反面、かなり気になるデメリットもあるんですよ。
そこでこの記事では、ホストクラブの掛けのメリット・デメリット3つと注意点を解説します。
知らないで利用するのは少し危うい掛けについて理解を深め、トラブルなくホストをやっていってくださいね。
目次
1.ホストクラブの「掛け」とは
ホストクラブの「掛け」とは、売掛(うりかけ)の略です。
お客様がお店で遊んだ料金のうち、手持ちの現金では足りない分をお店や担当ホストが一次的に立て替え(ツケ)てくれる仕組みです。
現在では、お店が立て替えるのではなく、お客様の担当ホストが立て替えることが多くなっています。
そのため、仕事に慣れておらず人を見る目もない上に固定客もない新人期間は、掛けをすることはできないのが一般的です。
また、お客様の掛けは、月末の締め日である入金日までに支払うのがルール。
その取り立て・回収はホストの大事な仕事の1つとなっています。
お客様側からすると現金を持っていなくても後払い(ホストへの借金)で楽しめるというメリットがありますが、ホスト側にはどんなメリットがあるのでしょうか?
次にホスト側のメリットを解説します。
2.掛けをする3つのメリット
ホストが掛けをするのには3つのメリットがあります。
- 売り上げを上げることができる
- ホストとしてのメンツを立てることができる
- お客様との関係を深くできる
ホストの収入以上に、掛けはホストの意地やプライドに大きく関わっているといっても過言ではありません。
次に1つずつ説明していきますね。
(1)売上を上げることができる
掛けをする1つ目のメリットは、ホストのその月の売上を上げることができることです。
これが、ホストがお客様に掛けを許す最大のメリット。
現実問題として現金を持っているお客様は少ないため、現金だけで売ろうとしても大きな数字を出すことは簡単ではありません。
つまり、売上を上げるためには掛けが必要不可欠。
売上が上がれば自分の懐に入る金額もアップし、さらに成績が良ければ報奨金やナンバーや役職まで手に入るため、掛けを行うホストも少なくありません。
(2)ホストとしてのメンツを立てることができる
掛けをする2つ目のメリットは、ホストとしてのメンツを立てることができることです。
ホストの世界は厳しい競争社会です。
当然、売上が大きいものが勝者であり、ナンバーという形で順位付けされます。
売上が上がればナンバーも上がり、ホスト仲間やお客様やお店からも優れたホストと認められ、ステータスを得ることができます。
ホストは掛けをして売り上げを上げることで、地位や名声などお金では買えない名誉を得られます。
(3)お客様との関係を深くできる
掛けをする3つ目のメリットは、お客様との関係を深くできるということです。
掛け飛びのリスクも高いホストクラブでの掛けは、お客様なら誰でもできるものではありません。
回収できなかった掛けはホストの給料から天引きされてしまうのですから、ホスト側も慎重に掛けで遊ぶお客様を相手を選びます。
つまり、お客様からみると、掛けができる=「お客様を信頼していますよ」というホストからの信用の証。
それがお客様の自尊心をくすぐり、担当ホストへの愛情もアップ。
つまり、掛けそのものがお客様との関係をさらに太く深く結ぶ道具になるのです。
3.掛けをする3つのデメリット
ホストの売り上げやプライドに不可欠といわれる掛けですが、深刻な3つのデメリットがあるので注意しましょう。
- 回収できなくなるおそれがある
- 回収に手間がかかる
- 回収の際のストレスが大きい
掛けは完全に回収するまでがワンセット。
しかし、必ずしもお客様の全員がスムーズに時間と金額を守っておとなしく払ってくれるわけではありません。
次に1つずつデメリットを解説します。
(1)回収できなくなるおそれがある
掛けをする1つ目のデメリットは、掛けを回収できなくなるおそれがあることです。
お客様に支払い能力がなかったり、掛け飛びされてしまった(お金を払わずに逃げられた)などの理由で月末の締め日までに掛けを回収できなかった場合、ホストが自分の給料からお店に払わなければなりません。
一般的に給料から天引きされてしまうので、売り上げが少ないホストはマイナスになってしまうこともあります。
お客様から掛けを回収できなかった場合、自腹を切る覚悟をしておきましょう。
(2)回収に手間がかかる
掛けをする2つ目のデメリットは、回収に手間がかかるということです。
入金日までに掛けを回収するために、お客様に頻繁に連絡を取るのは想像以上に大変。
自分の夜の仕事に加え、お客様と連絡が取れる時間帯に連絡をするのも体力的に厳しいものがあります。
入金日というタイムリミットまで、掛けの回収に多大な労力を払うことを忘れないでおきましょう。
(3)回収の際のストレスが大きい
掛けをする3つ目のデメリットは、回収の際のストレスが大きいことです。
お客様に合わせて、ちゃんと払ってくれるようなだめすかしたり、強く出たりするのはなかなかストレスが溜まる作業です。
中には、機嫌を損ねてしまう方や逆切れする方などもいて、さすがにホストと言えどキレそうになってしまうことも少なくありません。
また、もしお客様から「今月無理かも」「もうちょっと待って」などスムーズに返済を受けられなさそうな場合は、泣く泣く自腹を切ることになるというストレスも。
まだ期日から遅れても支払ってくれるならマシで、中には掛け飛びして雲隠れしてしまうお客様もいます。
そんなお客様を相手に駆け引きをするのは想像以上に辛いことです。
掛けには、回収時に想像以上のストレスがかかることを理解しておきましょう。
4.掛けをする際の3つの注意点
得られるメリットに比べ、主に回収時に問題も多い掛けをする場合、3つの注意点に気を付けて行うようにしましょう。
- お客様の支払い能力を見極める
- お客様の人間性を見る
- 掛けの管理をしっかりする
回収の際にトラブルにならないようにするために重要なポイントです。
次に1つずつ解説しますね。
(1)お客様の支払い能力を見極める
掛けをする際の1つ目の注意点は、お客様の支払い能力を見極めることです。
手持ちの現金は少なくても、お客様がちゃんとした企業に勤めている・資産家など支払い能力があるなら掛け分をしっかり払えることでしょう。
もし本人が支払いを拒否したとしても、周囲の情報から回収できるケースも少なくありません。
しかし、稼ぎが少ない・資産がないお客様の場合、遊ぶだけ遊んで掛け飛びするおそれもあります。
お客様との会話や身なりからお客様のお財布事情をしっかり推察して判断するようにしましょう。
(2)お客様の人間性を見る
掛けをする際の2つ目の注意点は、お客様の人間性を見ることです。
掛けは、いわゆる信用に基づいて行われるもの。
お金を持っていても、約束を守れない人や平気で嘘をつく人に掛けを許すとのらりくらりと逃げたり、入金日に飛んでしまうというリスクも高くなります。
信用できないお客様には可能な限り掛けを許さないこと、許しても少額にとどめておくようにしましょう。
(3)掛けの管理をしっかりする
掛けをする際の3つめの注意点は、掛けの管理をしっかりすることです。
掛けは、自分にお客様が借金をしている状態です。
1人~2人など少人数ならそれほど管理は大変ではありませんが、ホストとしての人気が出れば出るほど掛けで楽しむお客様も増えていきます。
掛けの残金や入金日までに支払われた額などをこまめに記録しておきましょう。
LINEや書面でお金のやり取りを残しておくと、後々「払った」「払ってない」などのトラブルを防げます。
まとめ
ホスト側からみると、ホストクラブの掛けはハイリスクローリターンのシステムと言わざるを得ません。
あくまでも掛けはお客様と担当ホストの間の問題のため、その間でトラブルが起こってもお店がフォローしてくれることはまず期待できないです。
しかも、掛けの回収にかかる手間やストレス、お客様の掛け飛びのリスク、さらに実際飛ばれた時に損害を被るのはホストのみ。
しかし、売り上げが上がらないホストや、ナンバーやプライドを保ちたいホストは泣く泣く掛けを利用せざるを得ないことも少なくありません。
そのため、ホストは掛けをするメリットデメリットや注意点をちゃんと理解した上で掛けを上手に活用し、トラブルなくホストの仕事を頑張りましょう。
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